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ホロコーストを否認する87歳の女性に禁錮刑

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POLITIK

URSULA HAVERBECK

ホロコーストを否認する87歳の女性に禁錮

前科のあるホロコースト否認者であるウルスラ・ハーヴァーベックは、ハンブルクで民衆扇動のため禁錮刑十か月の判決が下されていた。この87歳の女性は2015年4月にARD放送の「パノラマ」という番組のインタビューのなかで、ホロコーストは重大で後世まで尾を引く歴史上の偽り事である、という自分の主張を確かなものとしていた。

ハーヴァーベックはこれまでにも何度もユダヤ人の大量虐殺を否認することで厳しく非難されてきたので、ハンブルクの区裁判所判事は、保護観察期間として刑の執行を猶予をするわけにはいかないと思い至った、と、なかでもHamburger Morgenpost紙が報告している。したがって判事は検察庁の申し入れに従った。検察庁は被告人を「妄想的な瞞着者」と鑑定していた。

彼女にはホップもモルツもない。

ハーヴァーベックは公判の期間中も、アウシュヴィッツ絶滅収容所なんかではなく、強制労働所だった、と主張し続けた。民衆扇動としてナチスの犯した罪の否認や軽視は実刑にあたるとしている刑法典の130条を、彼女は「虚偽に固執するための法」と言ってのけた。判事は被告人との愚かしい係争について意見を述べた。発言を取り上げたMorgenpost紙によるとこうだ、「彼女にはホップもモルツもない」。

2008年に活動を禁じられた団体Collegium Humanumを何年もの間率いていた被告人は、極右界隈のアイコン的存在となっていた。彼女を支持するため、ハンブルクの法廷前には、なかんずくドイツ国家民主党(NDP)のシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン支部の委員長であるインゴ・スタヴィッツが現れた、と「パノラマ」が報道している。

初期のSS隊員で「アウシュヴィッツの簿記係」オスカー・グレーニングに対するリューネンベルクでの訴訟にちなんで、ハーヴァーベックは懲罰に当たる陳述を繰り返していた。94歳のグレーニングは、ナチスによる大量虐殺の道義上の共犯である責任を問われ、禁錮刑4年の判決が下された。

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